祖国・母国

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われわれが、ときには祖国よりも正義を好んだように見えたとしても、それは祖国を正義の中で愛したいと欲したからである。

カミユ｢ドイツ人の友への書簡-1943/12｣

予が人間である限り、予の祖国は世界なり。

アウレリウス｢自省日記｣

他の国々を見れば見るほど、私は母国を愛するようになる。

スタール夫人｢コリヌ｣

国家は祖国ではない。それを混同させるのは、それによって儲ける連中だけだ。

ローラン｢クレランボー｣

専制政治のもとでは祖国などない。他のものがそれに代わっている。利益・栄誉・帝王への忠勤。

ラ・ブリュイエール｢人さまざま｣

己れの母国よりよきものはなし。

クリソストムス｢説話｣

愛国主義という卵から戦争が孵化する。

モーパッサン｢ソテネス叔父さん｣

愛国主義は無頼漢の最後の避難所である。

サミュエル・ジョンソン｢ジョンソンのボズウェルの生活｣

愛国心は人類愛と同一である。私は人間であり、人間的なるがゆえに愛国者である。

ガンジー（｢ヤング・インディア紙｣より）

愛国者…政治家に手もなくだまされるお人好し。征服者のお先棒をかつぐ人間。

ビアス｢悪魔の辞典｣

母国を愛する者は人類も憎めない。

ウィンストン・チャーチル（告別のことば）

祖国の名において、富者は貧者を圧しつぶし、貧者は貧者同士喰い合い、人間の最良の力が空しくて殺伐な事業のために尽き果てるのです。

ローラン｢敗れしひとびと｣

祖国を諦め捨つること、はるかに賢し。わらべにひとしく賎しき民に伍し、憎悪のくびき負わんより。

プラーテン｢この心永遠に｣

私は母国を愛すとも、母国民は愛していない。

バイロン（ドルセイ伯爵への書簡-1823）

私は自分がフランス人であること以上に共和国民であることを感じる。私は共和国のために自分の祖国を犠牲にするであろう。

ローラン｢回想記｣

胃が空ではなに人も愛国の土にはなりえない。

ブラン｢偶像破壊主義者｣

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