沈黙・無口
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ある人を軽蔑すると公言するのは、まだ十分に軽蔑していないのだ。沈黙こそ唯一至上の軽蔑だ。
サント・ブーヴ 「わが毒」
しやべるのもいいが、黙っているのはいちばんいい。
ラ・フォンテーヌ 「寓話」
その口を守る者はその生命を守る。
ソロモン 「旧約聖書-蔵言十三章三節」
つつましき舌は人間の最上の宝にして、かつまた、ほどよく動く舌は最大の喜びなり。
ヘシオドス 「仕事と日々」
よくわきまへたる道には、必ず口おもく、間はぬかぎりは言はぬこそいみじけれ。
吉田兼好 「徒然草」
二つのものは知性の恥なり、語るべきときに黙し、黙すべきときに語るのは。
サーディー 「ゴレスターン」
友たるものは、推察と沈黙に熟達した者でなければならない。
ニーチェ 「ツァラトゥストラ」
口数の少ないのが最上の人。
シェイクスピア 「ヘソリー五世-三幕二場」
口数は少ないほどよい。
ディッケンズ 「ダヴィド・カーパー・フィールド」
執念深い復讐は深い沈黙の娘である。
アルフィエリ 「パジィの陰謀-一幕一場」
己れの職分を堪え忍び、沈黙を守っていることは、中傷に対する最上の答えである。
ジョージ・ワシントン 「語録」
心にもないことばよりもむしろ、沈黙のほうがどれほど社交性を損わないかもしれない。
モンテーニュ 「随想録」
愚かなる者も黙するときは知恵ある者と思われ、その口唇を閉じるときは聡き者とおもわるべし。
ソロモン 「旧約聖書-蔵言十七章二十八節」
時をえた沈黙は英知であり、いかなる雄弁よりもまさる。
プルタルコス 「道徳-教育について」
汝の舌をおさえて悪につかしめず、汝の口唇をおさえて虚偽をいわざらしめよ。
ダビデ 「旧約聖書-詩編三十四編十三節」
沈黙しているとき私は充実を覚える。口を開こうとすると、たちまち空虚を感ずる。
魯迅 「野草-題辞」
沈黙は、彼らにとって尊厳荘重の態度であるのみならず、しばしば有利・周到な態度である。
モンテーニュ 「随想録」
沈黙は、自己に信用のもてない人には最も確実な才策である。
ラ・ロシュフーコー 「道徳的反省」
沈黙は会話の偉大な話術である。自分の舌を閉じるときを知る者は馬鹿ではない。
ハズリット 「特性」
沈黙は口論よりも雄弁である。
カーライル 「英雄と英雄崇拝」
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