学者
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世界の偉人たちは一般に必ずしも偉大な学者ではなかったし、偉大な学者たちは必ずしも偉大ではなかった。
ホームズ 「朝の食卓の大学教授」
他の国のことにしたがふを、かしこきわざとして、皇国のことにしたがふをば、つたなきわざとこころへためるは、皇国の学者の、あやしきくせなり。
本居宣長 「玉勝間」
古の学者は、不透明体なり、今のは透明体なり。更にその説く所によつて判ずれば、古のは固体、今のは気体なり。
斎藤緑雨 「わすれ貝」
古の学者は己れがためにし、今の学者は人のためにす。
孔子 「論語」
外界から逃避して孤独となり、孤独を通して他と交じはる。
河舎栄治郎 「教壇生活二十年」
天分のない学者は、マホメット精神を習得するため、コーランを丸呑みにした哀れな回教僧に似ている。
プーシキン 「随想」
学問した人間は、勉強によって時間を費やす怠け者である。
バーナード・ショー 「革命主義者のための格言」
学者というものは、社会の中で考察される限りにおいてのみ学者である。
フィヒテ 「学者の使命についての数講」
学者とは、その観察と経験から、現象相互の一定の関係について、いろいろな仮定を引き出す人のことである。
モロア 「一つの生活技術」
学者になる学問は容易なるも、無学になる学問は困難なり。
勝海舟 「海舟全集」
学者のインクは殉教者の血より神聖なり。
マホメット 「理性への讃美」
学者は「自然」の探求を喜ぶ。
ポープ 「人間論」
学者はよく監視し合うが、最善の信頼を互いに払うことはしない。小さい好策にすこぶる長け、あしなえた知識を持つ人々を待ち伏せる。
ニーチェ 「ツァラトゥストラ」
学者ぶった先生は、へりくつ屋の有力な仲間に入れたい。へりくつ屋の狩猟は観念を追っかけ回すのである。
アラン 「宗教語録」
学者先生はしきりに「それゆえ」ということばをお使いになるが、なんで「それゆえ」なんだか、俗人にはさっばりわからない。なんだか、えらそうなことばでごまかしているようだ。
ガリレオ 「書簡」
常人は故俗に安んじ、学者は聞く所に溺る。
司馬遷 「史記」
当世の学者等は畜生の如し。智者の弱をあなづり王法の邪をおそる。
日蓬 「佐渡御書」
智者学者にあらず学者智者にあらず。
「老子」
書を以て御する者は馬の情を尽くさず。
「戦国策」
最も学識ある人間が必ずしも最も賢明な者ではない。
ラブレー 「ガルガンチュアとバンタグリュエル」
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