魂
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「身を殺して魂を殺す能はざる者を恐るるなかれ」肉体の死は何でもない。恐るべきは霊魂の死である。
徳冨蘆花
ああわが魂よ、不死の生を求めるなかれ。それよりも可能の領域をきわめよ。
ピンダロス (ピュテイアの祝捷歌第三より)
わが魂よ、汝は長期間とらわれの身にあり、いまや汝の牢獄から去り、この肉体の障害から免れる時機に来たり。喜びと勇気を持ちてこの離別を忍べ。
デカルト (辞世)
人生競争において肉体がなお立場を守っているのに、魂が気絶するは魂の恥辱なり。
アウレリウス 「自省日記」
人間の魂が救はれるといふ事の為めにはそれほどの肉体の犠牲がどうしても必要なのであらうか。…人間にその犠牲にすべき肉体を態々与へた者は余りに無慈悲である。
長与善郎 「青銅の基督」
人間の魂は、つねに耕される田畑のようなものである。よその国から種を取り寄せ、それを選抜し、蒔くのに時をかける注意深い園芸家であるのは屈辱的なことであろうか。種子を手に入れ、選抜することが、そんなに早くできるものであろうか。
ゲーテ 「クネーベルへ」
卓越した魂の持主は王侯と同じ位に立つ。
フリードリヒ大王 「語録」
大地は変われど魂と神は不変なり。
ブローニング 「ラビ・ベン・エズラ」
完全な肉体は、それ自体魂である。
サンタヤナ 「アキレス像を前にして」
心の働きの一部、悦びまたは憂いを感ずること深ければ、魂ことごとくここに集まり、また他の能力を顧みることなしとみゆ。
ダンテ 「神曲-浄火編四曲」
物質の世界は魂のみ存する。
エドワード (説話)
物質は肉体のため、肉体は霊魂のため、人間は神のために存す。
アクイナス
知恵の霊魂におけるは、健康の肉体におけると同じである。
ラ・ロシュフーコー 「道徳的反省」
美しい肉体のためには快楽があるが、美しい魂のためには苦痛がある。
ワイルド 「獄中記」
肉体より魂を癒すことのほうがはるかに必要なり。なんとなれば、死は悪い人生よりよいからなり。
エピクテトス 「語録」
自然的な魂はつねにメランコリーに包まれ、悩まされるようになっている。
へーゲル 「断片」
霊の扉を開いて生きよ。
コント 「宗教総論」
霊は人を内的に養い、しかして肢体へ行きわたれる精神は全身を動かし、しかして、大いなる身体と自己とを混ず。
ヴェルギリウス 「イーニード」
霊魂は肉体が衰え、いまわしくなり、飢えることを欲した。こうして肉体と地から脱れようと思った。哀れ、その霊魂こそ痩せ、いまわしくなり、飢えたのだ。
ニーチェ 「ツァラトゥストラ-序」
魂…地上のありとあらゆる諸物から人間を引き離す不滅の炎のきらめき。
クーパー 「海に陸に」
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