宗教
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「単純」の隣家には「実行」あり。実行と単純と相双びて始めて宗教の味あるなり。
北村透谷 「単純なる宗教」
あらゆる宗教は自己超越の手段であって、宗教的経験を他から区別する特色は拡大の意識である。
ホルロイド 「混沌から」
あらゆる宗教は道徳をその前提とする。
カント 「倫理学講義」
すべての宗教は、それがいかに幼稚かつ未熟であろうとも、つねに人間存在の弁神論でしかありえない。
コーヘン 「純粋感情の美学」
われわれも宗教を欲するが、それは、最も神にふさわしく、最もわれわれのためにつくられた宗教である。一言にしていえば、われわれは神と人間に仕えたいのである。
ヴォルテール 「神と人」
一切の儀礼を捨離し、唯われにのみ帰依せよ。われは汝を一切の罪悪より解放すべし。
「バガヴァッド・ギーター」
不死不滅という希望は、いかなる宗教からももたらされないが、大半の宗教はその希望からきている。
インガソル 「語録」
人々は宗教を軽蔑している。彼らは宗教を嫌悪し、宗教が真実であるのを怖れている。これを矯正するには、まず宗教が理性に反するものでないことを示してやらねばならない。
パスカル 「パンセ」
人間が宗教の始めであり、人間が宗教の中心点であり、人間が宗教の終わりである。
フォイエルバッハ 「宗教の本質」
人間が宗教をつくるのであって、宗教が人間をつくるのではない。
三木清 「断片」
人間は身体の薬が効かないとわかってから、やっと魂の薬を捜し出す。
フィッシャルト 「詩」
人間的行為の宗教がないところには、いかなる宗教も存在しえない。
サミュエル・クラーク
国民から認められると宗教という名を与えられ、国民が否認すれば迷信という名を付けられる。
ホッブス 「政治哲学論」
多くの宗教家が互いに相反しているのをみる。だから、ひとつを除いて、他はみな虚偽である。どの宗教も、それ自身の権威に基づいて信じられることを欲し、不信仰者をおびやかす。
パスカル 「パンセ」
孤独の宗教、それはまだ本物ではない。宗教は共通のものにならねばならない。宗教は礼拝と陶酔、祝祭と秘法を持たねばならない。
ヘッセ 「デーミアン」
学問と芸術を持っている者は、同時に宗教をも持っている。学問と芸術を持たない者は、宗教を持て!
ゲーテ 「温順なクセーニエン」
宗教…「希望」と「恐怖」を両親とし、「無知」に対して「不可知なもの」の本質を説明する娘。
ビアス 「悪魔の辞典」
宗教…最も深い人間の経験の声。
アーノルド 「文化とアナキー」
宗教というものを考えるとすれば、僕は信ずることのできない連中のためにひとつの宗教を開きたい。これを「不信者の教団」と呼んでもいい。
ワイルド 「獄中記」
宗教とは、われわれの義務のすべてを神の命令とみなすことである。
カント 「倫理学講義」
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