世論

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「この世にて最も美しきものは何か」「言論の自由」

ディオゲネス 「断片」


すべてを世論のせいにする人々は、観衆の趣味が低級なので、まずい芝居をして拍手喝采される役者に似ている。

シャンフォール 「格言と反省」


与論は常に私刑である。私刑は常に娯楽である。

芥川龍之介 「侏儒の言葉」


世論とともに考えるような人は、すべて自分で目かくしをし、自分の耳にせんをしている。

ニーチェ 「反時代的考察」


世論のために闘う機会を持たないならば、世論は存命しえない。

トーマス・マン 「魔の山」


世論の世代は人間の世代と符合しており、かわるがわる善かったり、悪かったりする。

ヴォーヴナルグ 「省察と格言」


世論はいわば世界の女王であるが、力は世界の暴君である。

パスカル 「パンセ」


世論は愚行・弱点・偏見・悪感情・正義感・頑固・新聞の宣伝から成っている。

ピール 「グレンヴィル卿への書簡」


予にとりて、真の道理のほうが民衆の意見より価値あり。

キケロ 「哲学談義」


人が大部分の物事を称讃したり、くさしたりするのは、それらを賛め、それらをそしるのが流行だからである。

ラ・ロシュフーコー 「道徳的反省」


人の数だけ意見がある。

テレンティウス


支配それ自体は、それが世論に服するときもなお隷属的なものである。なぜならば、被支配者の意見によって支配しているのであり、その人たちの意見に依存しているからである。

ルソー 「エミール」


検閲を用い、要求するのは権力者であり、言論の自由を求めるのは身分の低い人たちである。

ゲーテ 「格言と反省」


民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚し。

司馬遷 「史記」


民衆が議論し始めると、すべてのものが失われる。

ヴォルテール 「断片」


民衆の雄弁家は重要なことについてはしゃべる。だが、いちばん重要なことは己れの立身出世なのだ。

フィーアオルト 「ドイツのかんなくず」


真の世論に対して関心を示さないのは、まさにひとつの力であり、幸福の源泉である。

バートランド・ラッセル 「幸福の征服」


社会の健全な進展は正しい世論の力による。正しい世論はひとびとが和して同じないところに生まれ、世論の堕落は同じて和しないところに起こる。

天野貞祐


言論の自由を呼号するのは、それを濫用しようとする人間のみである。

ゲーテ 「格言と反省」


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