専制政治
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あらゆる力を持つ者はすべてを怖れる。
コルネイユ 「シナー四幕二場」
いちばん卑怯な暴君は、百万の卑怯者がいっしょになったときです。
ローラン 「魅せられたる魂」
ジョン・ミルは言った。「専制は人々を冷笑者にする」と。だが、共和制は人々を沈黙者にすることを彼は知らなかった。
魯迅 「而己集-小雑感」
世界が与えるあらゆる専制のうち、われわれ自身の愛情が最もはげしい支配者だ。
アレグザンダー 「ジュリアス・シーザー」
乱主は独りその智を用いて、聖人の智に任せず。独りその力を用いて、衆人の力に任せず。故にその身労して禍い多し。
「管子」
人類のあらゆる専制のうち、最悪のものは心を苦しめるそれである。
ドライデン 「雌鹿とひょう」
力を以て人心を収攬する者を覇者という。
「孟子」
大多数の専制は集合化された専制である。
バーク 「トーマス・マーサーへの書簡-1790/2/26」
専制とは、一為政者がその権力を人々の利益のためではなくて、彼自身の個人的で独自の利益、彼自身の欲望のために用いることである。
ロック 「市民政治論」
専制君主の懇願には強制を伴う。
プラトン 「書簡」
専制政治が廃止されるや否や、貴族生活と民主政治との葛藤がはじまる。
ゲーテ 「格言と反省」
暴君にとって最も喜ばしいことは所有ではなく、所有の権利である。
アラン 「精神と情熱に関する八十一章」
暴君に最も好都合な観念は神の観念である。
スタンダール 「赤と黒」
暴君の専制は人を冷ややかに嘲るものにし、愚民の専制は人を死相にする。
魯迅 「草蓋集-ふと思いついて」
暴君の臣民は、ただ暴政が他人の頭上で暴れるのを望む。そして自分自身はそれを眺めて面白がり、「残酪」を愉しみ、「他人の苦しみ」を見せ物とし、慰めとする。
魯迅 「随感録-熱風」
暴政を顛覆しようと欲する者は、まず暴君に仕えねばならない。
ベルネ 「断片と警句」
法が終わると暴政が始まる。
ピット (演説-1770)
独断家は甚だしばしば敗北主義者、知性の敗北主義者である。彼は外見に現はれるほど決して強くはない。
三木清 「人生論ノート」
独裁はつねに単なるアリアであって、けっしてオペラではない。
ルードヴィヒ 「断片」
独裁者はつねに、完膚なきまでの勝利を収めてしまうと人道主義を認め、権力を確保してしまうと容易に自由な言論を許す。
ツヴァイク 「マゼラン」
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