奴隷
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専制者の反面は奴隷である。権力を握っているときは好き勝手なことをするが、勢いを失うと、たちまち百パーセントの奴隷根性を発揮する。
魯迅 「南腔北調集-諺」
屈従とは、これ不賢者または上長への反逆者に仕うることぞ、汝に仕うるごとく、汝みずから自由ならず、おのが奴隷にて。
ミルトン 「楽園喪失-二」
平和は静かなる自由なるも、隷属はいっさいの悪のうちにて極悪にして、闘いによりてのみならず、死もて排撃せねばならず。
キケ口 「アントニウス排撃論」
戦争では強者が弱者という奴隷を、平時では富者が貧者という奴隷をつくる。
ワイルド 「若い国王」
暴虐の奴隷には一縷の望みがあるが、愛の奴隷には全然望みがない。
ガンジー 「ヤング・インディアン紙」
最も残忍かつ無恥な奴隷は、他人の自由の最も無慈悲かつ有力な掠奪者となる。
ノーマン 「日本における兵士と農民」
植民地を価値あるものにしたのは奴隷制であり、世界貿易をつくり出したものは植民地であり、大産業の前提となるものは世界貿易である。だからこそ、ブルジョア的産業の最重要な経済的範疇である。
マルクス 「哲学の貧困」
汝心に支配さるるならば汝は王であり、肉体に支配さるるならば奴隷なり。
カトー 「語録」
私は自由の奴隷である。
ロベスピエール (演説)
自分が奴隷であることを自覚し、自分の解放のために闘争に立ちあがった奴隷は、すでに半分は奴隷ではない。
レーニン 「社会主義と宗教」
自由でないのに、自由であると考えている人間ほど奴隷になっている。
ゲーテ 「格言と反省」
誰かが奴隷なのは、彼自身の意志のせいであり、ある民族が他国の足かせのもとにおかれるのも、同じくその民族の意志のせいである。
へーゲル 「法の哲学」
諸君は暴民の怒号にまどわされてはいけない、狂い立つ愚人の暴力に動じてはいけない。だが、奴隷が鎖をちぎって自由の人間になったとき、それを怖れおののくことは無用だ。
シラー 「信仰のことば」
高位にある人間は三重に下僕である。すなわち、君主または国家の下僕でおり、名声の下僕であり、仕事の下僕である。
フランシス・べーコン 「随筆集」
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