賢者と愚者
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あらゆる愚鈍を汲みつくし、底にある英知に到達する。
ベルネ 「断片と警旬」
もし愚者にして愚なりと知らば、すなわち賢者なり。愚者にして賢者と思える者こそ、愚者というべし。
「法句経」
われわれは、賢明になるためには、まず馬鹿にならなければならない。己れを導くためには、まず盲目にならなければならない。
モンテーニュ 「随想録」
上士は道を聞けば勤め行う。中士は道を聞けども、存ゆるがごとく、忘るるがごとし。下士は道を聞けば大いに笑う。
「老子」
上知と下愚とは移らず。
孔子 「論語」
偉人の欠点は愚者の慰めである。
アイザック・ディスレーリ 「文学の性格に関する随筆-序」
君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。
孔子 「論語」
君子は言を約し、小人は言を先にす。
「礼記」
君子は豹変す。小人は面を革む。
「易経」
大賢は大愚と見せるにあり。
カトー 「対連詩」
学者は「自然」の探求を喜び、愚者は余計なことを知らぬのを喜ぶ。
ポープ 「人間論」
尺も短き所有り、寸も長き所有り。
屈原 「楚辞」
愚かなる者も黙するときは知恵ある者と思われ、その口唇を閉じるときは聡き者とおもわるべし。
ソロモン 「旧約聖書-蔵言十七章二十八節」
愚かな人にありては、聡明なる人が愚者に対して嫌悪を感ずるよりも百倍も多くの、聡明な人への反感が見出さるることを知れ。
サーディー 「ゴレスターン」
愚かな知恵者になるよりも、利口な馬鹿者になれ。
シェイクスピア 「十二夜-一幕五場」
愚者がこの世に出た理由は、賢者に彼らを生活させるためである。
ラスキン 「断片」
愚者と賢者はともに害がない。半分の愚者と半分の賢者だけが、いちばん危険である。
ゲーテ 「親和力-二部」
愚者の時間は時計で測定できるが、賢者のそれはできない。
ブレーク 「天国と地獄の結婚」
愚者はあとから行うが、賢者は最初に行う。
トレンチ 「格言のなかの教訓」
愚者は己れが賢いと考えるが、賢者は己れが愚かなことを知る。
シェイクスピア 「お気に召すまま-五幕一場」
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