親子
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おのれ生ある間は、子の身に代わらんことを念い、おのれ死に去りてのちには、子の身を譲らんことを願う。
「父母恩重経」
お前たちをどんなに深く愛したものがこの世にいるか、或いはいたかという事実は、永久にお前たちに必要なものだと私は思うのだ。
有島武郎 「小さき者へ」
この父にしてこの息子。
ラングランド 「農夫ピアス」
すべての女性は彼女の母親に似るようになる。それが女の悲劇だ。男は彼の母親のままにならない。それが男の悲劇だ。
ワイルド 「嘘から出たまこと」
ものいはぬ四方の獣すらだにも あはれなるかな親の子を思ふ
源実朝 「金塊和歌集」
われわれの両親がわれわれにおいて彼ら自身を愛するごとく、われわれもまた、われわれの子においてわれわれ自身を愛する。
ボーリングブルック 「断片」
世界のどこかに自分の子供があるということは、全く捨て置き難い。この地を愛せずしてなるものか。
横光利一 「厨房日記」
人の親たるものは、この宇宙の貴重な生命の苗木を預かっているのだということを忘れてはならない。
野上弥生子
人其の子の悪を知るなし。
大学
人生の悲劇の第一幕は親子となつたことにはじまつてゐる。
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
人間らしく幸福にするために、愛は気高いふたりを寄りそわせる。しかし、神のような歓びを与えるためには、愛は貴重な三人組をつくる。
ゲーテ 「ファウスト」
元来人間は、父親が殺されたことはすぐ忘れるが、その遺産をなくしたことは、なかなか忘れない。
マキァヴェリ 「君主論」
女はなんと孤独なものだろう!子供以外には女を支えるものは何もない。そして子供さえ、女をつねに支えるには足りない。
ローラン 「魅せられたる魂」
娘の恋は母にとっては死である。
ドストエフスキー 「カラマーゾフの兄弟」
娘は父親が世話し、息子は母親が世話すべきである。父親・息子と母親・娘の法則は、愛の法則ではない。それは革命の法則であり、解放の法則であり、有能な青年が疲れ果てた老人どもを圧服する法則である。
バーナード・ショー 「人と超人-二幕」
嫁して人の妻となるは難し、然れども嫁の母たるは更に難し。
東郷益子 「聖将東郷全伝」
子を知ること親に如かず。子を知らざることまた親に如かず。
徳冨蘆花
子を知るは父に若くはなし。
「管子」
子を養いて方に、父の慈を知る。
王陽明 「伝収録」
子供さえあれば、大抵貧乏な家でも陽気になるものだ。
夏目漱石 「門」
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