金銭
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自分のポケットの中の小銭は、他人のポケットの中の大金にまさる。卵を抱いているのはいいことだ。塵も積もれば山となる。
セルバンテス 「ドン・キホーテ」
良心・名誉・貞潔・愛・尊敬といったものは金力でえられる。したがって、恵むことを惜しまなければ富の利益は倍加する。
ヴォーヴナルグ 「省察と格言」
貨幣は私の力をあらわす。
サルトル 「存在と無」
貨幣は繁殖力と結実力を持つものであることを思え。
フランクリン 「自叙伝」
輝くものすべて金にあらず。
シェイクスピア 「ヴェニスの商人-二幕七場」
返済する術を知らなければ金を借りるな。
レッシング 「ミンナ・フォン・バルンヘルム」
金とは、常に受け取る前か、又はつかった後からの観念である。
内田百閒 「百鬼園新装」
金と恋は人を鉄面皮にす。
オヴィディウス 「断片」
金はこやしのようなもので、散布しない場合は役に立たない。
フランシス・べーコン 「随筆集」
金はよい召使いだが、場合によっては悪い主人でもある。
フランシス・べーコン 「随筆集」
金は不幸を招くとよくいわれるが、それは他人の金のことをいうのだろう。
ギトリ 「彼女たちとお前」
金は天下の回りものだ! ただ、いつもこっちをよけて回るのが気にくわん。
ツルゲーネフ 「猟人日記」
金は奴隷となるか、さもなくば主人とならん。
ホラティウス 「書簡詩」
金は必要からのみ金を求める連中を回避する。
アラン 「幸福語録」
金は新しい形式の奴隷制である。それが旧い形式の奴隷制と異なるところは、奴隷に対してなんら人間的な関係を持っていない非人格的なところにある。
トルストイ 「われわれは何をなすべきか」
金は鋳造された自由である。
ドストエフスキー 「死の家の記録」
金を作るにも三角術を使はなくちゃいけないと言ふのさ…義理をかく、人情をかく、恥をかく、これが三角になる。
夏目漱石 「我輩は猫である」
金を持たずにすませることも、金をもうけるのと同じくらいの苦労と価値がある。
ルナール 「日記」
金を浪費したり、貯蓄する者は最も幸せな人々である。というのは、両者ともそのことを楽しんでいるからである。
サミュエル・ジョンソン 「ジョンソンのボズウェルの生活」
金を稼がんとせば、金を使わねばならぬ。
プラウトウス 「オルラリア」
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