金銭
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あたかも金に繁殖能力のあるかのごとく、金に金を生ませるは最も不自然なり。
アリストテレス 「政治学」
それ金を愛するはもろもろの悪しき事の根なり。
パウロ 「新約聖書-テモテ前誓六章十節」
ふくらんだ財布は心を軽やかにする。
ベン・ジョンソン 「断片」
もちろん金は絶対的な力である。と同時に、平等の極致でもある。金の持つ偉大な力は、まさにそこにあるのだ。金はすべての不平等を平等にする。
ドストエフスキー 「未成年」
世に銭ほど面白き物はなし。
井原西鶴 「日本永代蔵」
人は通常、金を貸すことを断わることによって友を失わず、金を貸すことによってたやすく友を失う。
ショウペンハウエル 「幸福のための警句」
人生は海、船頭は金である。船頭がいなければ、うまく世渡りができない。
ヴェッケルリン 「格言詩集」
人間の力量いっぱいの月給を取ると弱くなるよ、況んやそれ以上を取るに及んでは大ていのものが堕落する。
堺利彦 「語録」
人類の種族は、二つの異なる人種、すなわち借金する人間と、金を貨す人間とから構成される。
ラム 「エリア随筆」
借財は底なしの海なり。
キケロ 「義務論」
借金する者は悲嘆にくれる。
フランクリン 「貧しいリチャードのアルマナック」
借金というものは、人を束縛し、債権者に対して一種の奴隷にしてしまうものである。
フランクリン 「自叙伝」
借金と金貸しに依存する家庭生活には、自由もなければ、美しさもありません。
イプセン 「人形の家」
債権者は残酷な主人よりも悪い。主人は身体を剥奪するだけであるが、債権者は体面を破壊し、威信を破滅する。
ユーゴー 「レ・ミゼラブル」
債権者は負債者に対する記憶にまさる記憶を憎む。
ホーウェル 「イギリスのことわざ」
光り輝くものすべて金にあらず。
セルバンテス 「ドン・キホーテ」
悪貨は良貨を駆逐する。
グレシャム (グレシャムの法則)
汝が欲するものを買うべからず、必要とするものを買うべし。
カトー 「監察官」
私の欲しいのは金ではなく、また金の力でもない。金の力でえられるもの、またその力なくしては、どうしてもえられないものが必要なのだ。それは孤独な落ちついた権力の意識だ!
ドストエフスキー 「罪と罰」
私は愚劣さをふくませる黄金の風は大嫌いだ。
ミュッセ 「盃と唇」
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