運命

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運命と運命をとりまく衣裳は、人生を一幕の芝居にする。上演がすすむに従って、いちばん律義な人間も、ついには自己の意志に反して役者にさせられてしまう。

シャンフォール｢格言と反省｣

運命に向かい喚き、罵りてなんの利益ありや、運命ははかり知れぬものなり。

エウリピデス｢ヘラクレスの子供たち｣

運命の恵みを少しもこうむらなかった人々にとっては、運命がかくも盲目に見えることはない。

ラ・ロシュフーコー｢道徳的反省｣

運命の悲しみと悦びとは自然の声に黙す。

ヴォーヴナルグ｢省察と格言｣

運命はわれわれの行為の半分を支配し、他の半分をわれわれ自身にゆだねる。

マキァヴェリ｢君主論｣

運命はわれわれを導き、かつまたわれわれを潮弄する。

ヴォルテール｢省察と格言｣

運命は偶然よりも必然である。「運命は性格の中にある」といふ言葉はけつして等閑に生まれたものではない。

芥川龍之介｢侏儒の言葉｣

運命は己れの道を見出すものなり。

ヴェルギリウス｢断片｣

運命は理路整然である点において、人間の知恵がおしたてた規則を見事に凌駕している。

モンテーニュ｢随想録｣

運命は花崗岩よりも堅固だが、人間の良心は運命よりも堅固である。

ユーゴー｢石材の山｣

道のまさに行われんとするも、命なり。道のまさに廃れんとするも、命なり。

｢論語｣

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