生死

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神々が愛する人たちは若くして死ぬ。

メナンドロス 「断片」


神も天も、そんなものはなんでもない。地上の生命、生物の愛のみが真実のものなのだ。

フランス 「舞姫タイス」


私が死んだら遺骸は山野にそのまま打ち捨てて、天地を棺桶とし、日月星辰を霊前の供物とせよ。

荘子 (臨終のことば)


私たちは死の心配によって生を乱し、生の心配によって死を乱している。

モンテーニュ 「随想録」


私の疲れた心よ、生きるということはなんと困難なことだろうか。

アミエル 「日記-序文」


私は不死を信じたい、私は永遠に生きたい。

キーツ 「書簡」


私は世界の帝国へ向っての旅路を変えはせぬだろう。

シドニー (臨終のことば)


約束した場所に赴く巡礼者のように、現世は宿屋であり、死は旅の終わりだ。

ドライデン 「バラモンとアルシット」


義高くして便ち覚る生の捨つるに堪えるを。礼重くして方に知る死の甚だ軽きを。

謝枋得 「初到建寧賦詩」


老若を間わず棺桶が同じ大きさだということは、聡明な死が示す怪奇な、魅惑的な趣味のシンボルだ。

ボードレール 「悪の華-小さな老婆」


聖人の死は自己の復活なり。豪傑の死は他人の復活なり。

長谷川如是閑 「如是閑語」


肉体は、われわれの存在が野営している仮の小屋である。

ジューベル 「パンセ」


臨終にあって、人の惜しむのはみずからの命ではない、生命そのものだ。

レニエ 「どんく」


若者からは暴力が、老人からは成熟が、その生命を奪う。

キケロ 「哲学談義」


行き行きて五十路の坂を越えにけり 遂に寂しき道と思はん

島木赤彦 「歌集」


裸で私はこの世にきた。裸で私はこの世から出ていかねばならないのだ。

セルバンテス 「ドン・キホーテ」


誰か知る、この世の生は死にほかならず、死こそ、げに生ならずや、と。

エウリピデス 「断片」


諸君が求める最も美しい死は、魂と肉体の休息から生ずる肉体的生命の平穏な中止であろう。

ヒルティ 「眠られぬ夜のために」


諸君は、生きれば生きるだけ諸君の生を減らす。それだけ生の毀損になる。諸君が生命の不断の営みは、すなわち死の建設である。

モンテーニュ 「随想録」


豹は死して皮を留め、人は死して名を留む。

欧陽脩 「王彦章画像記」


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