生死
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不死不滅という希望なくしては、なに人といえども、国家のために死ねるものにあらず。
キケロ 「哲学談義」
不滅とは未来のない観念である。
カミユ 「手帖-1935~42」
人には二回の誕生がある。一つは、世に現れた誕生、一つは生活に入る誕生である。
ルソー 「エミール」
人は自然の全体なり。故に自然を知らざる則は吾が身神の生死を知らず、生死を知らざる則は自然の人に非ず。人に非ずして、生きて何をか為さんや。
安藤昌益 「自然真営道」
人は自然の悪を知ることを学んで死を軽蔑し、社会の悪を知ることを学んで生を軽蔑する。
シャンフォール 「格言と反省」
人命は危浅にして朝、夕を慮らず。
李密 「陳情表」
人生に終末がなかったとしたならば、誰が自己の運命に絶望するであろうか。死は非運をこのうえもなく辛いものにする。
ヴォーヴナルグ 「省察と格言」
人生はすばらしいが、人生の終わりは死である。これは、いかなる人の望みの究極でもある。
スウィンバーン 「苦しみのバラッド」
人生は一歩一歩、死に向っている。
コルネイユ 「断片」
人生古より誰か死無からん。円心を留取して汗青を照らさん。
文天祥 「過零丁洋」
人間にとりて、最善のことは生まれざりしことにして、次善のことは一日も早く死ぬことなり。
テオグニス 「哀歌」
人間には三つの事件しかない。生まれる、生きる、死ぬ。生まれることは感じない。死ぬことを苦しむ。そして生きることは忘れている。
ラ・ブリュイエール 「人さまざま」
人間のいだく死の恐怖はすべて、自然に対する認識の欠如に由来す。
ルクレティウス 「諸物の本性について」
人間の意識の最も直接的な事実は、「われは生きようとする生命にとりまかれた生きようとする生命だ」ということである。
シュヴァイツァー 「わが生活と思想より」
人間は初めて呼吸した瞬間に死ぬべき素質を受け取るのだ。
ポープ 「人間論」
人間は卑劣漢として生きることができないのみならず、卑劣漢として死ぬこともできない。人間は清らかに死なねばならない。
ドストエフスキー 「カラマーゾフの兄弟」
人間は生きていくためには、理性か、輪縄を用意しておかねばならず。
ディオゲネス 「断片」
人間は神に、神は天使になろうとしている。
ポープ 「人間論」
人間は誰しも、生命そのものをあきらめるまでは、あきらめることを学ばねばならない。
プラーテン 「詩」
他人の意志によりて死するは二度死ぬことなり。
シルス 「蔵言」
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