愛
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愛は花冠に宿る露の滴りのごとく、清純な魂の闇底に宿る。
ラムネー 「信者のことば」
愛は遠くにあろうとも、いつもそこにある。星のように、とこしえに遠く、また近くに。
アルント 「生の近く」
愛よ、お前こそはまことの生命の冠、休みなき幸。
ゲーテ 「詩集」
愛を妨げるものは何もない。愛は戸口もかんぬきも知らず、すべてのものの中を貫いて通る。愛に初めなく、永久に羽ばたきをつづける。
クラウディウス 「詩」
愛情を受け取る人間は、一般的にいえば愛情を賦与する人である。
バートランド・ラッセル 「幸福の征服」
我々が物を愛するといふのは、自己をすてて他に一致するの謂である。
西田幾多郎 「善の研究」
春の太陽が輝けば、穀種ははじけずにはおられない。しかし、真の愛は世間が冷たくても花を開く。
ネーティヒ 「光と影」
本質と存在の融合が最高度に実現されるのは、まさに愛をとおしてのみである。
プラトン 「神法十七」
水は偽わりの幸福のように流れ去るが、愛の潮は忠実に舞い戻って来る。
アルント 「詩」
求むるところなき愛、これがわれわれの魂に最も高い、いちばん望ましい境地である。
ヘッセ 「観想-魂について」
火が光の初めであるように、つねに愛が知識の初めである。
カーライル 「ゲーテの死」
真の愛は悪に対する憎悪を十分にふくむものである。仮面的の愛または浅き愛は、悪を憎むことを知らない。けれども深き真なる愛は、かくあることはできないのである。
内村鑑三 「ロマ書の研究」
真理への愛のみが、われわれをけっして裏切ることのない唯一の愛だ。
ローラン 「愛と死との戯れ」
知は愛、愛は知である。
西田幾多郎 「善の研究」
自然の愛はつねに誤らず、されど他はよからぬ目的または強さのすぐるか、足らざるによりて誤ることあり。愛第一の幸いをめざすか、ほどよく第二の幸いをめざす間は不義の快楽の因たるあたわず。
ダンテ 「神曲-浄火編一七曲」
誰からも愛されないのは大きな苦痛だ。誰をも愛することができないのは、生の中の死だ。
グリューンベルグ 「わがカード箱より」
謙譲な愛は、暴虐よりもずっと効果の多い怖ろしい力である。
ドストエフスキー 「カラマーゾフの兄弟」
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