ワイルド

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うわさは愉しいよ。歴史は単なるうわさにすぎない。ところが、悪口という奴はうわさには違いないが、お説教によって退屈なものにされたしろものだ。

ワイルド 「ウィンダミア夫人の扇」


かっぱらうより物乞いするほうが安全だが、物乞いするよりも、かっぱらうほうが気持ちがいい。

ワイルド 「社会主義のもとの人間の魂」


すべての女性は彼女の母親に似るようになる。それが女の悲劇だ。男は彼の母親のままにならない。それが男の悲劇だ。

ワイルド 「嘘から出たまこと」


そもそも男の独身というものは、女の身持ちを誤らせるもとです。

ワイルド 「嘘から出たまこと」


なにもしないことは、この世でいちばんむずかしいし、また、いちばん知的なことだ。

ワイルド 「芸術家としての批評家」


われわれはすべて自然を観賞することばかりが多く、自然とともに生きることがあまりに少ないように思われる。

ワイルド 「獄中記」


われわれは女性を解放したが、女のほうは依然として主人を捜している奴隷だ。

ワイルド 「ドリアン・グレーの画像」


アメリカにおいては、大統領は四年間統治するが、ジャーナリズムは永久に支配する。

ワイルド 「社会主義のもとにおける人間の魂」


キリストは最高の個性主義者であったのみではなく、史上における最初の個性主義者でもあった。

ワイルド 「獄中記」


今日の偉人はすべて自分の意見を持っているが、その伝記を書くのは、いつもユダである。

ワイルド 「芸術家としての批評家」


善人たちが流している害悪で、いちばん大きいものは、彼らが悪というものを法外なまでに重視してしまうことなのです。

ワイルド 「ウィンダミア夫人の扇」


嘘つきの目標は単に喜ばすことであり、悦びを与えることである。

ワイルド 「嘘つきの落ちぶれ」


夫は約束手形の一種であり、妻は彼を満足させることに疲れる。

ワイルド 「何でもない女」


女が再婚する場合は、先夫を嫌っていたからだ。男が再婚する場合は、先妻を熱愛していたからだ。女は運を試すのだし、男は運を賭けるのだ。

ワイルド 「ドリアン・グレーの画像」


女はおべっかによっては、けっして武装を解除されはしないが、男はたいてい陥落される。

ワイルド 「理想の夫」


女は男に欠点があるからこそ愛するのだ。男に欠点が多ければ、女は何もかも許してくれる、われわれの知性さえもだ。

ワイルド 「ドリアン・グレーの画像」


宗教というものを考えるとすれば、僕は信ずることのできない連中のためにひとつの宗教を開きたい。これを「不信者の教団」と呼んでもいい。

ワイルド 「獄中記」


宗教は、それが真実であることを立証されるときは終焉する。科学は死んだ宗教の記録である。

ワイルド 「青年のための警句と哲学」


思想と言語は、芸術家にとっては芸術の道具なのである。

ワイルド 「ドリアン・グレーの画像」


恋をすると誰でも自分を欺くことから始まり、他人を欺くことで終わるのがつねである。これが世の、いわゆるロマンスである。

ワイルド 「ドリアン・グレーの画像」


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