ローラン
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いちばん卑怯な暴君は、百万の卑怯者がいっしょになったときです。
ローラン 「魅せられたる魂」
三つの大きな性的異常のうち第一のもの「自愛」は個人に最も害を及ぼす。第二のもの「同性愛」は人類種族に最も害を及ぼす。第三のもの「近親同士の愛」は社会に最も害を及ぼす。
ローラン 「回想録」
人生はいくたびかの死と、いくたびかの復活とのひとつづきである。
ローラン 「ジャン・クリストフ」
人生は人間が共同で利用するブドウ畑です。いっしょに栽培して、ともに収穫するのです。
ローラン 「魅せられたる魂」
今日の新聞・雑誌は嘘の巣窟だ。そして読者の十中八九までが、嘘にまるめこまれる可能性がある。
ローラン 「内面の旅路」
代議士は手当の増額にみずから投票する。
ローラン 「ジャン・クリストフ」
善は、自分が犠牲になるのでなければ善ではない。勝利は、それがどんなものであっても悪だ。敗北は、それが自発的になされたのであれば、いかなるものでも善だ。
ローラン 「理性の勝利」
国家は祖国ではない。それを混同させるのは、それによって儲ける連中だけだ。
ローラン 「クレランボー」
女はなんと孤独なものだろう!子供以外には女を支えるものは何もない。そして子供さえ、女をつねに支えるには足りない。
ローラン 「魅せられたる魂」
女性の愛情は、天才を飼い馴らし、平準化し、枝を切り、削り、香りを付けることに専念する。そしてついには天才を、自分の感受性、小さな虚栄心、平几さ、自分たちの社交界の平凡さと同程度のものにしてしまう。
ローラン 「ジャン・クリストフ」
幸福は世界のリズムの一瞬間であり、生の振子が往来する両極の一つである。その振子をとめるには、それを破壊するほかないであろう。
ローラン 「ジャン・クリストフ」
弱者、あるいは弱くなっている人たちの貧血している生活は、神の信仰を必要とする!…だが、太陽と生命を自己の内部に有する人は、自己以外のどこに信仰を探しにいくことがあろうか。
ローラン 「ジャン・クリストフ」
恋は決闘です。右を見たり、左を見たりしていたら敗北です。
ローラン 「魅せられたる魂」
愛は、それが自己犠牲であるときのほかは愛の名に値しない。
ローラン 「トルストイの生涯」
旧道徳は危険を回避することを命じた、だが新道徳は、危険をおかさないものは、なにものをもえない。
ローラン 「魅せられたる魂」
男性は作品を創る。しかし女性は男性を創る。
ローラン 「ジャン・クリストフ」
真実の生活に根ざす唯一の真の道徳は調和の道徳であろう。だが、人間社会は今日まで圧迫と諦めの道徳しか知らなかった。
ローラン 「魅せられたる魂」
真理への愛のみが、われわれをけっして裏切ることのない唯一の愛だ。
ローラン 「愛と死との戯れ」
知識人は政治家を軽蔑し、政治家は知識人を軽蔑する。
ローラン 「ジャン・クリストフ」
祖国の名において、富者は貧者を圧しつぶし、貧者は貧者同士喰い合い、人間の最良の力が空しくて殺伐な事業のために尽き果てるのです。
ローラン 「敗れしひとびと」
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