パスカル
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人間は一本の葦にすぎない。自然のうちで最もひ弱い葦にすぎない。しかし、それは考える葦である。
パスカル 「パンセ」
人間は偽装と虚偽と偽善にほかならない、自分自身においても、また他人に対しても。
パスカル 「パンセ」
人間は天使でもなければ、獣でもない。しかし不幸なことは、人間は天使のように行動しようと欲しながら、獣のように行動する。
パスカル 「パンセ」
人間は考えるために生まれている。ゆえに人間は、ひとときも考えないではいられない。
パスカル 「恋愛の情念について」
人類は、いわば不断に学ぶ唯一の存在である。
パスカル 「真空論-序」
判断の道徳とは、基準を持たない精神の道徳を軽蔑する。というのは、精神に科学が属しているように、判断には感情が属しているからである。
パスカル 「パンセ」
国王の権利は、民衆の理性と愚昧のうえに基盤を持っている。でも、どちらかといえば、後者においてである。
パスカル 「パンセ」
多くの宗教家が互いに相反しているのをみる。だから、ひとつを除いて、他はみな虚偽である。どの宗教も、それ自身の権威に基づいて信じられることを欲し、不信仰者をおびやかす。
パスカル 「パンセ」
心情は理性の知らないところの、それ自身の道理を持っている。
パスカル 「パンセ」
思考が人間の偉大さをなす。
パスカル 「パンセ」
悲しみは知識である。多く知る者は怖ろしき真実を深く嘆かざるをえない。知識の木は生命の木ではないから。
パスカル 「パンセ」
政治においては、世襲の権利によって統べる愚かな殿様ひとりのほうが、権勢を欲しがってなぐり合いをする無数の生半可な利口者よりも危険性が少ない。
パスカル 「プロヴァンシアル」
時は苦しみや争いを癒す。というのは、人が変わるからである。人はもはや同一人ではないのである。
パスカル 「パンセ」
死は、その危険なしにそれを考えるよりも、それを考えずに受けたほうが、より容易である。
パスカル 「パンセ」
真理が支配しているときに平和を乱すことがひとつの犯罪であると同様に、真理が破壊されようとしているときに平和にとどまることも、やはり、ひとつの犯罪ではないか?
パスカル 「パンセ」
知恵は知識にまさる。
パスカル 「パンセ」
神が存在するということは不可解であり、神が存在しないということも不可解である。
パスカル 「パンセ」
神を感じるのは心情であって、理性ではない。信仰とは、そのようなものである。
パスカル 「パンセ」
自然はそのすべての真理を、それぞれそれ自身のうちにおいた。われわれの技巧は、それらの一方を他方のうちに閉じこめようとする。だが、それは自然的ではない。
パスカル 「パンセ」
誤った法律を改正する法律くらい誤ったものはない。法律は正義であるがゆえに従うといって服従している者は、自分の想像する正義に服従しているのであって、法律の本質に服従しているのではない。
パスカル 「パンセ」
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