ニーチェ

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世論とともに考えるような人は、すべて自分で目かくしをし、自分の耳にせんをしている。

ニーチェ 「反時代的考察」


乞食…乞食は一掃すへきである。げだし何か恵むのもしゃくにさわるし、何もやらないのも、しゃくにさわるから。

ニーチェ 「曙光」


人間が神のしくじりにすぎないのか、神が人間のしくじりにすぎないのか。

ニーチェ 「曙光」


人間は深淵に架けられた一条の綱である。渡るも危険、途上にあるも危険、うしろをふりかえるも危険、身ぶるいして立ちとどまるのも危険。人間において偉大な点は、それが橋であって目的でないことだ。人間において愛されうる点は、それが過渡であり、没落であることだ。

ニーチェ 「ツァラトゥストラ-序」


人間は行動を約束することはできるが、感情は約束できない。思うに、感情は気まぐれだからである。

ニーチェ 「人間的な、あまりに人間的な」


勇気…攻撃する勇気は最善の殺戮者だ、死をも殺戮する。

ニーチェ 「ツァラトゥストラ」


南国の勤勉は営利欲ではなく、他人に絶えず必要とされるからである。食わんがためだけなら勤勉は不必要である。北国のそれは、その反対である。

ニーチェ 「人間的な、あまりに人間的な」


友たるものは、推察と沈黙に熟達した者でなければならない。

ニーチェ 「ツァラトゥストラ」


君は言う「善行のためには戦いを犠牲にせよ」と。私は言う「善戦のためには万物をも犠牲にする」と。

ニーチェ 「ツァラトゥストラ」


哲学者とはなにか。つねに尋常でない事物を経験し、見聞し、猜疑し、希望し、夢見る人間だ。

ニーチェ 「善悪の彼岸」


善とはなにか…人間において権力の感情と権力を欲する意志を高揚するすべてのもの。悪とはなにか…弱さから生ずるすべてのものである。

ニーチェ 「反キリスト」


善にも強ければ、悪にも強いというのが、いちばん強力な性格である。

ニーチェ 「人間的な、あまりに人間的な」


善悪において一個の創造者となろうとする者は、まず破壊者でなければならない。そして、いっさいの価値を粉砕せねばならない。

ニーチェ 「このひとを見よ」


国家というものは、個人相互に対して個人を保護するための賢明な制度である。国家の品種改良をやりすぎると、結局は個人は国家によって弱められ、そのうえ瓦解され…したがって、国家の本質的目的が根本的に無に帰してしまう。

ニーチェ 「人間的な、あまりに人間的な」


国家におけるいっさいは虚偽である。かむことを好む者は、ぬすみたる歯をもってかむ。彼の腸すらにせものである。

ニーチェ 「ツァラトゥストラ」


地球は皮膚をもっている。そしてその皮膚はさまざまな病気を持っている。その病気のひとつが人間である。

ニーチェ 「ツァラトゥストラ」


多くのつかのまの愚行それを諸君は愛という。そして諸君の結婚は、一つの長期間にわたる愚行として、多くのつかのまの愚行に終止符を打つ。

ニーチェ 「ツァラトゥストラ」


多くの人間は、その記憶があまりにもよいという唯一の理由から思索者になれない。

ニーチェ 「蔵言」


多く考える人は党員には向かない。というのは、党派などを突き抜けて考えてしまうからである。

ニーチェ 「人間的な、あまりに人間的な」


女のもとへ赴こうとするならば鞭を忘れるな。

ニーチェ 「ツァラトゥストラ」


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