ダンテ
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およそ人の天に生きんとて地に死ぬるを悲しむ者は、永劫の雨のさわやかなるをいまだかしこに見ざる者なり。
ダンテ 「神曲-天堂編一四曲」
この幸なき状にあるは、恥もなく、名誉もなく世を送れる者らの悲しき魂なり。彼らにまじりて神に反抗するにあらず、また忠なりしにもあらず。
ダンテ 「神曲-地獄編」
こよなき悲しみは、われらを再び神に結ぶ。
ダンテ 「神曲-浄火編二十三曲」
これ善は、その善なる限り、知らるるとともに愛を燃やし、かつその含む善の多きに従いて、愛また大いなるによる。
ダンテ 「神曲-天堂編二十六曲」
すべてものの正しきは、これを和するのいかんによる。つくられし善のうち、これをおのがもとにひくもの一つだになし。この善光を放つがゆえに、その善生ず。
ダンテ 「神曲-天堂編十九曲」
わが生ける間は、われしきりに人を凌がんことを願望し、心これにのみ迎えるがゆえに、げに、かく譲るあたわざりしなるべし。
ダンテ 「神曲-浄火編十一曲」
わが血は嫉妬のために湧きたり。われもし、人の幸福をみたらんには、汝はわれの憎しみの色に覆わるるをみたりしなるべし。
ダンテ 「神曲-浄火編」
われはことばにて欺けるも、汝は貨幣にて欺けるなり、わがここにあるは、ひとつの罪のためなるも汝の罪は鬼より多し。
ダンテ 「神曲-地獄編三十曲」
われは悲しみの市への入口なり、われは永久なる悩みへの入口なり、われは滅びの民への入口なり、汝らここに入らん者、すべての望みを棄てよ。
ダンテ 「神曲-地獄編」
キリスト、キリストと呼ばれる人にて、審判のときには、キリストを知らざる人よりも遠く彼を離るべき者多し。
ダンテ 「神曲-天堂編十九曲」
信仰とは望まるるものの基、みえざるものの証拠なり、しかしてこれ、その本質とみゆ。
ダンテ 「神曲-天堂編二十四曲」
初めはつねにむずかしといえども、人の登るに従いて、その労を少なうするは、これこの山の自然なり。
ダンテ 「神曲-浄火編四曲」
堕落の因は、汝の見しごとく宇宙すべての重さに圧されおる者の、のろうべき高慢なり。
ダンテ 「神曲-天堂編二十九曲」
女の愛なるものは、見ること、触るることによりてしばしば燃やされずば、いくばくも保つあたわざるを。
ダンテ 「神曲-浄火編八曲」
幸福なりし日を回想するより大いなる苦しみはなし。
ダンテ 「神曲-地獄編五曲」
御意はわれらの平和、その生み出せし自然のつくるすべてのものの流れ注ぐ海ぞかし。
ダンテ 「神曲-天堂編三曲」
心の働きの一部、悦びまたは憂いを感ずること深ければ、魂ことごとくここに集まり、また他の能力を顧みることなしとみゆ。
ダンテ 「神曲-浄火編四曲」
意志は、みずから願うにあらざれば滅びず、あたかも火が千度も強いて撓めらるとも、なお、そのなかなる自然の力をあらわすごとくなり。
ダンテ 「神曲-天堂編四曲」
憎しみを天に享くるすべての邪悪は、その目的非を行うにあり、しかして、いっさいのかかる目的は、あるいは力により、あるいは欺瞞によりて他を苦しむ。
ダンテ 「神曲-地獄編十一曲」
汝が汝の学べるところのものを顧みて、その教えのわがことばに伴うをうるや否やをみる。
ダンテ 「神曲-浄火編三三曲」
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