カミユ

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いちばん救われない悪徳は、みずからすべてを知っていると信じていることから、みずから人間を殺す権利を認めるような無知の悪徳をおいてほかにはない。

カミユ 「ペスト」


ひとりの思想家が進歩するのは、たとえ、それが明々白々であるように思えても、自分の結論を遅らせることによってなのだ。

カミユ 「手帖-1935~42」


われわれが、ときには祖国よりも正義を好んだように見えたとしても、それは祖国を正義の中で愛したいと欲したからである。

カミユ 「ドイツ人の友への書簡-1943/12」


不滅とは、未来のない観念である。

カミユ 「手帖-1935~42」


不滅とは未来のない観念である。

カミユ 「手帖-1935~42」


世間に存在する悪は、大半がつねに無知に由来するもので、明識がなければ、善い意志も悪意と同じほどの多くの被害を与えることもありうる。

カミユ 「ペスト」


人間には、それぞれの運命があるにしても、人間を超越した運命というものはない。

カミユ 「シジフォスの神話」


倦怠は機械的な生活の諸行為の果てにある。しかし同時に、これは意識の運動に始動を与えるものである。

カミユ 「シジフォスの神話」


哲学の価値は哲学者の価値によって決まる。人間が偉大であればあるほど、その哲学も真実である。

カミユ 「手帖-1935~42」


唯一の可能な自由とは、死に対する自由である。

カミユ 「シジフォスの神話」


奴隷は最初は正義を求めているが、最後には王国を要求する。

カミユ 「形而上的反抗」


幸福とは、それ自体が永い忍耐である。

カミユ 「手帳-1935~42」


悪しき作家とは、読者に理解できない自己の内部での文脈を考慮に入れながら書く連中である。

カミユ 「手帖-1935~42」


生への絶望なしに生への愛はありえない。

カミユ 「裏と表」


真に重大な哲学の問題はひとつしかない。それは自殺だ。人生を苦しんで生きるに値するか、否かという判断をすること、これが哲学の基本的な質問に答えることだ。

カミユ 「シジフォスの神話」


私が知る唯一の自由は、精神および行動の自由である。

カミユ 「シジフォスの神話」


自由とは、個人的情熱の最たるものだ。だからこそ、それは今日では背徳的なのだ。社会において、より適切にいえば、それ自体において自由は背徳的なのだ。

カミユ 「手帖-1935~42」


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