アミエル

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いかに示唆するかを知ることは教えの偉大な術である。

アミエル 「日記-1864/10/27」


お前の推測する義務とは、お前がそれを推測した瞬間からお前を束縛する。

アミエル 「日記-1858」


人を幸福にすることは、やはりいちばん確かな幸福である。

アミエル 「日記-1868/7/3」


人間は真理に対しては氷、虚偽に対しては火である。

アミエル 「日記-1874/1/22」


信仰は真理よりもおそらく価値があるであろう。真理は仮借しないが、信仰は母の心を持つ。科学はわれわれの渇仰に対して冷淡であるが、信仰はそれをいたわってわれわれを励ます。

アミエル 「日記-1880/4/18」


個々の女についてわれわれ男は、女というものを愛するが、女のほうでは個人としての男、唯一の特別な人だけしか愛しない。

アミエル 「日記-1860/9/3」


健康には自由がある。健康はすべての自由で第一のものである。

アミエル 「日記-1866/4/3」


偽りの立場において、いちばんひどいことは、それが終焉しないということである。

アミエル 「日記-1871/8/19」


女は誘惑するが、飽満させる。女は刺激するが、鎮静させる。…性とは、個体が配偶によってはじめて矯正しうる不完全な性である。

アミエル 「日記-1873/4/2」


嫉妬は利己心のいちばん情熱的な形式、自分を忘却し、自分を従属させることができない、専制的な気むずかしい虚栄心の強い自我の高揚である。

アミエル 「日記-1880」


尊敬と正義は近い間柄である。何も尊敬しない人間は、絶対的君主が法律に対すると同様に、己れ自身をすべての上におく。だから、群小の平等論者は蟻のように集まった群小の専制君主である。

アミエル 「日記-1864/9/20」


平等主義は、因襲的不平等・独断的特権・歴史的不正を除去したのち、次には、功績・能カ・徳性の不平等に対して謀反を起こした。平等主義は、愛に見せかけようとしている憎しみである。

アミエル 「日記-1864」


正直にしよう。このことのうちに雄弁と徳行との秘訣があり、このことのうちに道徳的な影響力がある。

アミエル 「日記」


民衆を自分の道具にするために民衆に媚びるというのが普通選挙の手品師・ペテン師の業である。

アミエル 「日記-1874/2/16」


生活とは、つまり習慣の織物である。

アミエル 「日記-1872/11/8」


真の結婚は実際は巡礼であって、カトリックのドグマの最も高い意味における煉獄でなければならない。

アミエル 「日記-1850/4/9」


真実は雄弁と美徳の秘訣であり、倫理的根拠の基礎であり、美術と人生の極致である。

アミエル 「日記-1854/12/7」


私の本来の傾向は、すべてを思想に転換することである。

アミエル 「日記-1880/9/9」


私の疲れた心よ、生きるということはなんと困難なことだろうか。

アミエル 「日記-序文」


紳士の間では礼節と対等と慇懃、それ以下に対しては侮辱・軽蔑・冷淡・無関心。

アミエル 「日記-1866/4/6」


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